++100 titles++
無謀にも100のお題に挑戦中です…。出来る限り、このサイトのオリキャラを使って描いていく予定。いつも顔だけのイラストなど、あまり内容のない絵ばかり描いていたので、少しは意味のある絵を描こう!と思いはじめてみました☆最後まで描けるように頑張りたいと思います! |
001〜005題目 006〜010題目 011〜015題目 016〜020題目 021〜025題目
026〜030題目 031〜035題目 036〜040題目 041〜045題目 046〜050題目
051〜055題目 056〜060題目 061〜065題目 066〜070題目 071〜075題目
076〜080題目 081〜085題目 086〜090題目 091〜095題目 096〜100題目
021-だれもいない |
空が紫色に染まるころ、いつもなら誰もいない、広々とした荒野に、一人の少年の姿があった。栗色の髪に翠緑色の大きな瞳をしており、そして、どの動物等にも例え難いような、不思議な獣の耳と尻尾が生えている…。 「此処も…か………」 少年は、少し寂しげにそう呟いた…。荒れ果てた大地は、数キロ先まで広がっていた。所々に、人骨のようなものが転がっている。 「数年前までは、ここにも確かに一つの村があったみたいだな…とてもにぎやかな村だっただろうに…」 少年はそう言うと、右手を少し上に挙げそこから地面に向かって淡い光を発し始めた。すると、驚いたことに、荒れ果てた大地は、みるみるうちに野の花の咲く美しい景色へと姿を変えていった。 「…これで、この土地にもやがてまた人が住むようになるだろう…」 少年は少し虚ろな瞳をしていた。 |
「だれもいない」=「孤独」のイメージがあったので、オリキャラの麒麟を描いてみました。彼は、たった一人…どの種族にも属さない子なので。 これだけ書くのに30分以上かかっちゃいましたよ;しかも意味不明だし…。。。(汗)やっぱり文章書きって難しい…。(−−; |
022-頭痛い |
「あう〜、もう零斗のいたずらには困ったもんだわ〜。一体、いくつになるまで、あんな調子なんだか……」 黒猫のような耳を持つ紫色の髪をした少女は、前髪を掻き揚げ、頭を押さえながら、顔には苦悩の色をにじませていた。彼女の目線の先には、人の姿はなく、たった1匹の小さな黒猫がいるだけだった。 「それだけじゃない。最近はしっかり零斗も強くなってきてて…夜のあの騒ぎを抑えるのも、アタシには荷が重くなってきてる…。それなのに、あのオヤジときたら、遊んでばっかりだし。アタシたちのことを何だと思ってるのかしら。まったく腹が立つわ!」 そう言いながらも、猫の頭をなでている彼女の姿は、怒っているようには見えなかった。一方、猫はそんな彼女を慰めるように、その手を舐める。 「…ありがとう。猫さん…。話を聞いてくれて。ちょっとすっきりしたわ。じゃあ、またね」 彼女はそういうと、自分の家の方に帰っていった。 左右の瞳の色の違う、赤い首輪をした黒猫もまたそこから去っていった。 |
なんだかありふれた感じの絵に…(汗)弟の悪戯に頭を悩ます壱流さん。。。でも、頭が痛いのはそれだけの理由じゃないようです…。今回は彼女の呟きを書いてみました。。彼女の言っている「オヤジ」とは、父親である弐丹のこと。そして、黒猫は、実は牙参だったりします。(^^; |
023-ラヂオ |
「あらあら、まあまあ!」 黒髪に近い灰色の髪に、くすんだ赤い色の瞳をした女性が突然、驚いたようにそう叫んだ。服装は黒服にエプロン姿で、メイド服にも似たものを着ている。とても奇妙な髪型をしており、白猫のような耳と尻尾も生えていた。 「こんなところに、こんなものが。………また旦那様ですわね」 彼女は納得したように、何度も頷いた。 「でも…これじゃ、お部屋の隅がお掃除できませんの…。困ったですわ」 彼女はそういうと、急にそれを移動させはじめた。かなり大きく重量感のあるそれを、彼女は軽々と持ち上げ、家の外にある倉庫へと運んだ。 「♪♪ これで、お部屋の隅々まできちんと綺麗にお掃除ができますわ♪」 それからすぐに、上機嫌で部屋の掃除を始める彼女だった。 |
ワンスたちのいる世界に、ラヂオってあるんかい…!?って感じですが、まあ、なんとか…描いてみたものの…何だこれは、って感じになってしまいましたよ…。ううぅ。(−−;)えっと、一応彼女は、オリキャラの伍季の母のナナです。描くのはまだ2回目…。名前はあるものの、紹介ページも作ってないし、まだまだ正式なキャラじゃないのですが…。。(汗) 彼女の旦那は、陸(りく)という名前で、変わったもの好きで衝動買いをしてしまう癖がある。。今回も「ラジオ」という変わったものを買い、無造作にそこに置いていた。一方彼女は、衝動買いをする夫には呆れており、そしてお掃除好きなのもあり、変わったものがあったりとかすると、すぐに勝手に片付けてしまう癖がある…。いつもそれにヒヤリとする陸だが、まあ、捨てられないだけでも良いかと諦めている。一見、仲が悪そうな夫婦に思えるが、上記のことを除けば、実は誰もが羨ましがるくらいの夫婦仲。そして、何気にナナさんは力持ち。(笑) |
024-走らないと |
少年は不安げな表情を隠せないまま、何処へ向かうともなく、ただひたすら走っていた。 「どうしよう……オレ…オレ…!」 何かを言おうとするが、なかなか言葉には出せない…。 「……姉ちゃんっ!!」 黄金に輝くその瞳には、うっすらと涙を浮かべていた。 1時間ほど走って、たどり着いた場所は、狐一族の住む村だった。夜ももうすぐ明けようという刻。まだ人の姿は、なかった……たった一人を除いては。 オレンジがかった金髪に碧の瞳をした少年が修行のために、ちょうど外に出てきたところだった。 「…トゥース!!」 金髪の少年は、びっくりして声のした方に顔を向ける。 「零斗?…どうしたんだ。こんな時間に……」 不安げな表情のまま、息も切れ切れ歩み寄ってくる零斗を見て、トゥースは、ただならぬ事態が起きていることを悟った。 「……まさか、…壱流の身に何かあったのか…!?」 「……あれは…あれは、オレがやったのか…?なあ、教えてくれ、トゥース!! あれは、オレがやったのか…!!?」 零斗は、狂ったように何度もそう叫んだ。そのまま、泣き崩れるようにして、しゃがみこむ零斗をトゥースが支える。 「落ち着けっ!零斗!! 一体何があった!? ……いや、言わなくても、だいたいは想像できる……とにかく落ち着け!! 零斗!! お前は何も悪くない!」 その言葉を聴いたと同時に、零斗は叫ぶのをやめ、何かに怯えるように震えていた…。 「……想像…できる…?? どういう…ことだ、それは。トゥース…お前、オレの何を知っている?」 急に零斗の顔が、不安げな表情から恐ろしささえ感じさせる冷たい形相へと一変した。そして、自分を支えていた、トゥースの腕を強く払いのける。 「れ、零斗…!?」 「…トゥースとやら、……お前、どこまでオレのことを知っている。……返答次第では、お前もあの壱流という娘と同じ目にあうことになるぞ…」 とても同じ人物とは思えないほどに重苦しい口調に、トゥースは、驚きを隠せなかった。 (これが……壱流の言っていた……ダーク零斗…か?……想像以上だな…。ものすごい殺気を感じる…。まともに戦ったらさすがに、ヤバそうだ………だが…!) そのときだった。まだ薄暗かった辺りを、朝日が照らした。 「…くっ!朝か!? ……残念だ。これから、たっぷりお前と話し合おうというところだったのにな…。トゥース…また会えるのを楽しみにしている…」 零斗は、不敵な笑みを浮かべながらそう言い残し、その場に倒れた。 トゥースは、とても複雑な表情で、しばらくじっと零斗を見つめていた。 「そうだ…。壱流は…、壱流は大丈夫なのか…?」 そう言うと、トゥースは、気を失った零斗を背負い、山猫族の村へと急いだ。 |
すみません;ちょっと逃げました;「走らないと」だから、走っている絵を描こうと思ったんですが…どうしても、描くの難しくて…w(^^;;;;)なんとなく、どちらかというと、「走らないとっ!!!!」と叫んでいる表情を描いてみました。。でも…まあ、走っているようにも見えなくもない…??うあー。また長くなっちゃったよー;これでも、かなり短くおさめたつもりなんですけどね…。。こういうシリアス系の話は長くなるんですよねえ。(汗)色々と表現がおかしいところとかあると思いますが、見逃してやってくださいませ…。。。(><; |
025-俺の目を見ろ |
「おい!ガイ!! オレの目を見ろ!!」 「………………」 緑色の髪に赤い鉢巻を締めた、長身の男が向かい合わせに立っている黒髪のガイという名の少年に向かって叫んだ。対するガイは、何も言わず、ただ目を逸らしているだけだった。 「……お前らしくないな。…あの時、何故あんな勝手な行動をした。単独行動は絶対に慎めとあれほど隊長に厳しく命令された直後だったはずだ」 「……………勝手な行動をしたことは悪いと思っている…」 相変わらずガイは目を逸らしたままだ。 「謝れば済むと思ってるのか!?」 「…許してくれとは言わない。…けど、僕はあの行動自体は間違ったことだとは思っていない…」 ナユタは、あのなあ…と呆れたような表情をして、続けて言う。 「お前、オレたちがどんなにお前のことを心配してたか分かってるのか!? 路上に倒れていたお前を見つけたときは、一瞬ヒヤリとしたぞ。…いや、オレはまだいい。問題はケイだ。…一日経っても目を覚まさないお前を心配して…何だ…その…ずっと…泣いてたんだぞ」 ナユタは、後半はちょっと照れ臭そうに言った。 「………………」 ガイは、それを聞いて何かを言おうとしたが、結局は何も言わなかった。 「とにかく、奴は…ゼプトは危険すぎる。まさかアイツがあんな近くに来ていたとはな…。どおりで、隊長もピリピリしてたわけだ。アイツの強さは化け物並だ…。以前、幾度となくアイツを止めようと、仲間が立ち向かっていったが、アイツには心ってもんが、ないらしい…。みんな殺された。全滅だった…。そのこと…忘れたとは言わせないぞ」 「…もちろん覚えているさ。アイツには、獣人たちもたくさん殺された…。それは、絶対に許せない!! だからこそ、獣人たちの村が襲われているのを黙ってみていることなんで出来なかった…!ほっとけなかった…!!! でも……それだけじゃない。僕は、昔のゼプトさんを……この国の王子として城にいた頃のゼプトさんを知っている。あの時は、とても優しい人だった。……あの時のあの人を思い出すと、本当は…悪い人なんかじゃないのかもしれない…時々そう思ったりもするんだ。現に…こうやって僕は生きている。あの人は、わざと、僕を殺さなかったんだ…」 ガイは傷だらけの自分の身体を確かめるように腕を組みながらそう言った。 「だから、お前が助かったのは、はっきり言ってそんな理由じゃない。確かに、怪我の程は今まで殺られた奴らに比べれば、大したことはなかったが……アイツのことだ。ただ、遊ばれてるだけかもしれないんだぞ。それでも、アイツを信じられるか?」 そのとき、初めてガイはひたとナユタの顔を見据えた。 「ケイには申し訳ないと思っている。…でも…あの人が何故、獣人に対してあんな惨い行動をしているのか……確かな証拠をつかむまでは、僕はあの人を信じる。いや、信じたい…!! …それでもし、あの人の本心からの行動であれば…俺は絶対に許さない。今はまだ敵わなくても、いつか必ず倒す!!」 その言葉を聴いたナユタは、またも呆れた表情を見せたが、すぐに真顔になり、こう言った。 「仕方ないな。それがお前の答えなら、オレはこれ以上は何も言わない。だが、誓っとけっ。…とにかく、たった一人で危険な真似だけはしないと。そういうことをするときは、オレも一緒だ」 「……ああ…分かった!」 「なーに、二人で臭い話してるのよー。それにナユタ、『オレ』じゃなくて『オレたち』でしょv……あたしも一緒じゃなきゃいやだよ。お兄ちゃん」 ずっと二人の話を聞いていたのか、後ろの方から青髪で紫色の瞳をもつとても可愛らしい少女が現れた。少し苦笑いにも見える笑顔は真っ直ぐにガイの方を向いている。 ガイは二人に静かな笑みを返し、小さくお礼を言った。 「…ケイ…、ナユタ………ありがとう…。」 |
えと…この絵…何気に、お題絵「018-電撃」の続きだったりします。(ぇ)まあ、絵の雰囲気で分かっちゃいそうですが…。(汗)「俺の目を見ろ」なので一人称が「俺」でこの台詞が似合ってる感じがしたのが彼だったのでこういう絵。。。(^^;) 嗚呼、それにしても長ぇー。。やっぱシリアスしか考えられない奴だけど、シリアス話は苦手でございます。(矛盾)どうしても長くなってしまうー!(@@;) |
このお題は、「happy together」様の提供によるものです。