「ガイ、確かに私は貴方の敵です……ですが、貴方は私の敵ではありません。何故なら…私の敵は獣人。貴方は私と同じ人族ですから…」
「私の邪魔をする者は、全て排除する…。それが私の主義です。ガイ…それがたとえ貴方であっても同じこと…。変わりありません」
「………我儘を言わないでください。貴方は普通の人間です。できるならば私は、貴方を殺したくはありません……どうしても嫌だというなら……強制的にでも帰ってもらいます…」
「では…その刻を待つことにしましょう……貴方が私を信じてくれているように…私も貴方を信じていますよ…」
「……そうですか。…では、そうしていただけますか?…貴方が自らの意思で、そうして事を済ませてくださるというのなら、それが一番です…」
「貴方とは、必ず、また会うことになるでしょう。……それまでは、さよならです…」