「心が乱れているぞ…ガイ。俺に一度も勝てないようでは、あの男には到底敵うまい…。もっと集中しろ」
「いいか皆! 俺たちの仕事は、戦うことじゃない……獣人たちを守ることだ! それだけは絶対に忘れるな!」
「…フッ…その言葉、俺よりも、あいつに…ナユタに言った方が良いだろう…。俺はお前に剣術を教えることくらいしか、してやれていないからな…」
「勝手な行動は絶対に慎め。今回の任務は…いつもとは比べ物にならない程危険なものだ…。………何か嫌な予感がしている…。俺の気のせいだと良いんだが…」
「…あいつは…もう二度と帰っては来ない…それが解っていても…俺は……」