「僕の気のせいかもしれないが、…獣人は、優しい心を持った人達が人よりもずっと多いような気がする…。それなのに何故、あの人は…」
「…答えるまでもない…ということか?…何故だ!! 貴方は…貴方は前はこんなことをする人じゃなかった。それなのに何故……!」
「…許してくれとは言わない。…けど、僕はあの行動自体は間違ったことだとは思っていない…」
「僕が、人を信じることが出来るようになったのは、隊長…貴方達のお陰です」
「ナユタ…お前、知ってて言ってるだろ?僕には銃なんて使いこなせないよ。それに…ちゃんと直ったのかも怪しいところだな。黒焦げになるのだけはごめんだ」
「……確かな証拠をつかむまでは、僕はあの人を信じる。いや、信じたい…」