「ガイ、今のあいつは昔のアイツじゃない。それは、絶対に覚えておけ。お前にはケイもいる…それも忘れるな…。いいな」
「この銃…見た目は新品同様だが、中身は完全にぶっ壊れてやがる。一体どう扱ったら、こんな壊れ方するんだ?かわいそうに…」
「おお?可愛いねえ。一人だけ置いてけぼりで寂しいか。よしよし、お兄さんが後で遊んであげるからな」
「とにかく、奴は…危険すぎる。まさかアイツがあんな近くに来ていたとはな…。どおりで、隊長もピリピリしてたわけだ。アイツの強さは化け物並だ…」
「……だからって、何でオレがこんな…。この前なんか、『風の結界の魔法を自分以外の人間にかける実験!』とかいって、オレはただ突っ立ってるだけで良いっていうから、つき合ってやったってのに、失敗して暴走していきなり雷落っこってきて、…マジ死ぬかと思ったぞ」
「仕方ないな。それがお前の答えなら、オレはこれ以上は何も言わない。だが、誓っとけっ。…オレに黙って、たった一人で危険な真似だけはしないと。そういうことをするときは、オレも一緒だ」