「あらやだ。ここにもまだゴミが落ちてましたわ。まだまだお掃除の仕方が足りなかったようですわね」
「何故、驚く必要があって?他の人にはできないことができるなんて、凄いことじゃないの、ママ、伍季ちゃんのこと、誇りに思うわ」
「ええ…だって、今日は、お仕事からお帰りになられてから、お着替えにもならず、そうやって黙ってぼんやりと外を眺めていらっしゃるから…」
「……また旦那様ですわね。でも…これでは、お部屋の隅がお掃除できませんの…。困りましたわ」