「弐丹…何故私と戦おうとしない!貴様…それでも山猫族の男か…!? 恥を知れっ!!」
「お前と改めて勝負して勝つまでは…私が長であることは、表面上のみでしかない。それでは、私の気がおさまらん。…これは長としての命令だ。弐丹。私と戦え!!」
「お前はガイというのか。この私に何用だ? 本来、人族と獣人族は、相容れぬもの…。それを承知で態々、ここまで来た…ということは、ただならぬことではなさそうだな…」
「牙参、悪いが今から村の見回りに行ってくれないか。私は、今から他の仕事で忙しいのだ。行ってくれるな?」