「ワンス、あまり遠くへ行ってはいけませんよ。…人間達の住む町はとても危険…これからは子供達だけで行くのは禁止です。良いですね?」
「良いのですよ。このくらい、すぐ終わるから…」
「そうね。いつも毎朝、毎晩かかさず、修行に勤しんでいるから…。たまにはお休みしなさいと言っても聞かない子…。こんなときぐらいはゆっくり休ませてあげましょう」
「…あの子たちを見ていると、昔の自分のことを思い出しますわ。フフッ……そういえば今頃、羅螺はどうしているかしら…」